うちの猫たちは、高いご飯を食べてくれません。
モグニャン、ピュリナワン、ロイヤルカナン、ヒルズ。名前を聞いたことがある方も多いと思います。良さそうなご飯をひと通り試しては、ふたりに見向きもされず戸棚の奥へ——を繰り返してきました。
いま、シュルも茶々も食べているのは、銀のスプーンの「三ツ星グルメ」。スーパーでもホームセンターでも買える、箱入りのカリカリです。

高いご飯ほど、食べない
いちばん張り切って買ったのはモグニャンでした。評判のいいプレミアムフードです。結果は、ふたりそろって完全にスルー。匂いを嗅いで、そのまま歩いていきました。
ピュリナワンも、ロイヤルカナンも、ヒルズも試しました。食べないわけではないけれど、進まない。お皿の前でこちらを見ている時間のほうが長いんです。
あとで知ったのですが、プレミアム系のご飯は香料が控えめなことが多いのだとか。猫は味だけでなく、匂いにも大きく左右されるそうです。人間の「良さそう」と猫の「おいしそう」は、別の場所にあるようです。どれも悪いご飯ではありません。うちの子たちの口に合わなかった、それだけの話です。
でも、あの時だけは違った
ひとつだけ例外があります。茶々が保護されたばかりの、いちばん弱っていた頃。獣医さんに勧められたヒルズの回復期ケアの缶詰だけは、驚くほどよく食べました。そのころの話は「痙攣——大変だった日々と、初めて声が聞こえた日」に書いています。

食べることが、そのまま生きる力だった時期です。あのときの食べっぷりに、何度も救われました。高いご飯を否定する気になれないのは、この経験があるからです。
ヒルズやロイヤルカナンは、獣医さんと一緒に病気の猫のご飯を研究してきた会社です。元気な毎日には、体質に合った総合栄養食を選びつつ、体が弱ったときには、ああいうご飯の出番が来る。高いか安いかではなく、出番が違う。いまはそう思っています。
たどり着いたのは、箱のご飯
いろいろ回って、ふたりが安定してよく食べるのが三ツ星グルメでした。シュルはシーバをときどき挟みつつ、結局これに戻ってきます。茶々には同じシリーズの赤ちゃん用(子ねこ用)を。
カルカンもふたりのお気に入りです(シュルは大人用、茶々は子ねこ用)。ウェットは水分も一緒に摂れるので、カリカリとの組み合わせは実はいいとこ取り。出しっぱなしにせず、食べ残しは早めに下げるのだけ、気をつけています。

ふたりのご飯どき。それぞれのお皿で、同じ時間に。
おもしろいことに、同じ三ツ星グルメでも、大きな袋のタイプはあまり食べません。よく食べるのは、16gずつ小分けになった箱のほう。カリカリは開封すると少しずつ酸化して、匂いが落ちていくそうです。匂いで食べる猫たちは、どうやら鮮度を見抜いています。うちでは食いつきが落ちたとき、ご飯そのものより「開封してから何日たったか」が原因だったこともありました。
正直、最初は少し不安でした。こんなに安くて、体は大丈夫なんだろうか。
答えは、箱の横に書いてあった
調べてみたら、答えはパッケージに印刷されていました。

「全成長段階用 総合栄養食」。このご飯と水だけで、猫が毎日必要な栄養をまかなえます、という意味の表示です。箱を見ると、計算だけでなく分析試験でも基準を満たしていることや、下部尿路の健康維持に配慮してマグネシウムを調整していることも書かれていました。
値段では分からないことが、箱の横の小さな文字には書いてありました。以来、ご飯選びで見るのはブランドでも値段でもなく、この表示です。
- 「総合栄養食」とあれば、主食にできる
- 「おやつ」「一般食」は、おかず。主食にはならない
- 年齢の表記(全成長段階用・子ねこ用・シニア用)が、うちの子に合っているか
いまの私は、だいたいこの3つを見るようになりました。同じ三ツ星グルメでも、おやつのシリーズは主食にならないので、そこだけ箱の横で確認しています。
ちゅーるは、薬の相棒
おやつといえば、ちゅーるの話も。茶々は毎日、薬にちゅーるをかけて飲んでいます。おかげで薬の時間が、茶々の楽しみの時間になっています。おやつは主食にはなれないけれど、こういう仕事は誰よりも得意です。
ご飯のあとは
お腹がいっぱいになると、ふたりはそれぞれの場所で丸くなります。シュルは椅子のベッドで、茶々はその下のマットで。
同じ部屋で、少し離れて、同じ時間に眠る。ご飯のときと、同じでした。
まとめ
高いご飯を食べてくれない猫と暮らしている方、うちもです。9年かけてわかったのは、うちの子たちが値段ではなく、匂いに正直だということ。私が見るようになったのは、値段よりも、箱の横の表示と、目の前の食べっぷりでした。少なくとも、うちのふたりには、それが合っているようです。

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