シュルとの出会いについても、ここに書き残しておこうと思います。
木材が積み重なった作業場の隅で、視線を感じました。のぞいてみると、じっとこちらを見ている目がありました。
それが、シュルとの最初の瞬間でした。
2016年10月11日のこと
その日のことは、今でもはっきりと覚えています。
仕事場の作業場を歩いていたとき、どこからか視線を感じました。木材や資材が積み上がった隙間をそっとのぞくと、小さなサバとらの猫が、ただじっとこちらを見ていました。
逃げもせず、鳴きもせず。ただ、見ていました。

それでも待ちつづけた、数時間
でも、近づこうとするたびに、するりと逃げてしまう。
キャットフードを買って、そっと置いて、距離をとって待ちました。数時間、ただそこにいました。
やっと足元まで来てくれたとき、本当にホッとして家に連れて帰ろうと思いました。
「シュル」という名前
名前は子どもたちがつけました。
どこにでもするっと入り込んでしまうから、シュル。
笑いながら決めた名前でしたが、今思えばあの子にぴったりの名前でした。木材の隙間に入り込んでいたあの日も、家のどこにでも入り込んでくる毎日も、全部シュルらしく、今もそのままです。

願いが、かなった夜
ちょうどそのころ、子どもたちのお友達の家でも猫や犬を飼いはじめる子が増えていました。うちの子たちも「うちにも欲しい!」と毎日のように言っていた、そんな時期でした。
だからシュルがやってきた夜の、子どもたちの顔は今でも忘れられません。あんなに喜んだ顔は、そうそう見られませんですから。これは運命だと思いました。今でもそう思っています。
今も、ずっとそこにいる
保護したとき、まだ生後3ヶ月ほどでした。獣医さんのお話から誕生日は8月8日と決めました。
シュルは子猫のころは、隙あれば外に飛び出そうとするやんちゃな子でした。追いかけて、ハラハラして、それでも可愛くて。今思い出すと、あの頃が懐かしくて少し笑えます。

あの頃のシュルは、本当に可愛かったです。賢い子で、トイレは最初から一度も失敗したことがなく、ドアノブだって自分で開けてしまう。「猫じゃないみたい」と何度思ったことか。

あのやんちゃな子が、今では茶々のそばで静かに座っています。威嚇するわけでもなく、べったりするわけでもなく、ただそっとそばにいる。それがシュルらしくて、可愛いです。

でも、普段はツンとしていて、呼んでも知らんぷり。抱っこしたくても、するりと逃げてしまう。たまにしか膝に乗ってくれないのに、夫のそばに行くとなぜかゴロゴロと喉を鳴らしている。それが少し悔しいような、でもおかしくて笑えるような。クールでわがままで、ちょっとつれない猫ですが、そんなシュルがいなければ、きっとこの家は違っていたと思います。今も変わらずそこにいてくれることが、ただただありがたいなと思うのです。


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