退院から10日間——ここが、茶々の場所になった

光も音もない世界で |茶々とシュル
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退院してから10日間が経ちました。くるくる回る毎日は続いていましたが、少しずつ、確実に茶々はこの家に馴染んでいきました。自分でご飯を食べるようになり、お気に入りの場所も見つけて——そんな10日間のことを。

shuru

はじめまして。shuruです。
夫と4兄弟、そしてサバトラの成猫・シュル🐈‍⬛と田舎で暮らしています。そんなある日、カラスに襲われ倒れていた茶トラの子猫🐈を保護しました。子猫の名前は茶々です。茶々は視覚と聴覚に障害があり、山あり谷ありの毎日を過ごしています。光も音も届かない世界で生きる茶々と、そっと見守るシュル。そんな日常をありのまま綴っています。

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ぬいぐるみで囲んだ、茶々の小さな居場所

茶々を家に迎えるにあたって、まず考えたのが「どこに置くか」でした。くるくると回って自分でバランスが取れない茶々が、転げ落ちないように。急いで思いついたのが、家にあるぬいぐるみを並べて居場所を作ることでした。

本物のケージではないけれど、ふわふわのぬいぐるみが壁になって、茶々をやさしく囲んでくれました。思いつきで作ったものだったけれど、茶々はすんなりと収まってくれました。ぬいぐるみの感触が伝わっているのか、おとなしくそこに収まっていました。目が見えなくても、触れるものがそばにある。それだけで、茶々は安心してくれているような気がしました。

ぬいぐるみの中からのぞく茶々

自分でご飯を食べるように

うちへ来た日からずっと、スポイドで口元に運んでいたご飯。それを、茶々が自分で食べるようになりました。

器に顔を近づけて、もぐもぐと自分のペースで食べる茶々。その姿を見たとき、じんわりと嬉しさがこみ上げてきました。当たり前のことが、当たり前じゃなかった日々があったから、その小さな変化がとても大きく感じられました。

相変わらずよく食べます。食欲だけは、最初からずっと茶々の味方でした。

貝の入れ物がお気に入りの寝床に

貝の形をした入れ物を見つけたとき、茶々にぴったりだと思いました。小さな体がすっぽり収まって、なんだかとても似合っていて。それからは寝るときにそこへ入れるようにしました。

うちへ来た頃は、タオルケットで支えないと座ることさえできなかったのに。

茶々もその入れ物が気に入ってくれたのか、すんなり収まって眠ってくれました。その寝顔を見るたびに、ここが茶々の場所になったんだな、と感じました。

貝の入れ物で眠る茶々

ちなみにこれ、カインズで見つけたんですが——楽天にも似たシェル型のベッドがあって、可愛いのがたくさんあったので、気になる方はのぞいてみてください。

目がぱっちり、頭の腫れも少しずつ

目がくっきりぱっちり開くようになってきました。はじめて会った日、左目が閉じたままだった茶々とは別の子のようです。

頭の腫れもだいぶ落ち着いてきました。頭でっかちに見えていたあの頃と比べると、顔つきがずいぶんすっきりしてきました。傷もゆっくりではありますが、少しずつ癒えています。カラスに噛まれたときの菌はしつこくて、まだ油断はできませんでしたが、それでも確かに、茶々は回復していました。

回復してきた茶々

まだくるくる、でも茶々らしく

歩き方はまだ小さくくるくると回るままでした。真っ直ぐ歩ける日は、まだ来ていません。

でも不思議と、くるくる回る茶々を見ていても、以前ほど不安にならなくなってきていました。この子はこのペースで、ちゃんと進んでいる。そう思えるようになっていたからかもしれません。

くるくる回りながらも、自分のペースで、うちの暮らしに馴染んでいく茶々。それがだんだん、茶々らしさに見えてきていました。

シュルは興味津々、でもやっぱり逃げていく

シュルの様子も、少し変わってきました。

以前は茶々が近づくとすぐに逃げていましたが、最近は少し離れたところからじっと茶々を見ていることがあります。興味はある、でもやっぱり近づけない。そんな様子が微笑ましくて、いつまでも見ていられます。

茶々をじっと見るシュル

この場所が、茶々の場所になった

退院からの10日間、茶々はくるくると回りながら、少しずつこの家に馴染んでいきました。

ぬいぐるみたちに囲まれた小さな場所が、いつの間にか茶々の定位置になっていました。目が開いて、ひとりでご飯を食べて、お気に入りの寝床を見つけて。小さな体で、ちゃんと毎日を積み重ねていました。

この10日間の終わりに、もうひとつ、ずっと待っていた瞬間が訪れました。それはまた次の記事で。

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